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君の名は。・観てきました [映画]

新海誠作品の長年のファンとしては観に行かなければ!、ということで、公開初日に観に行ってきました。
これまでの作品は全国公開といってもそこまで多くの映画館では上映していなくて、「秒速5センチメートル」までは渋谷、ようやく前作の「言の葉の庭」で池袋上映まで広がってきて、今回も池袋でやってくれればいいなぁ、くらいに思っていました。(「星を追う子ども」は娘出産直後で行けなかったのですが)
そうしたら、今回は近所の映画館でも上映するというのがわかって、調べたら全国300スクリーン公開になっていて、そんなに全国区の作品だっけ?、と少しビックリしました。

そして、当日。
夏休み期間中とはいえ、平日の昼間にも関わらず、300人以上はいる大きめの劇場で半分は席が埋まっていたことに、今度はビックリしました。
今までの作品は公開場所がかなり限られていたためにほぼ満席状態でしたが、全国300スクリーン公開になってなおこれだけ人が入るのは、近所の映画館では希少なことです。下手な邦画よりよっぽど人がいました。
男女比としては、7割男性3割女性、アニメ映画でもやはり子供の姿はなかったです。
以前よりも女性比率が上がったな、と感じました。

では、まずはネタバレのないところかなの感想を。

単純に、すごくよい映画でした。
序盤の入れ替わりの話から途中で別方向に話が向かうのですが、その流れも自然で無理矢理な感じはしませんでした。
というのも、いろんな場所にさりげなく伏線が張ってあって、あれはそういう意味だったんだ、と後々思い返すことで、全ては1本の線の上に乗っていたんだな、とわかるからです。
観終わった後、少なくともこれで作品的にコケることはない、というのは強く感じました。

音楽に関しては、新海誠作品と言えば天門さんの音楽、そうでなくても穏やかで切ない感じの音楽が定番だったのですが、今回は一転してRADWIMPSの割と激しい音楽が主体となっていました。
でも、これがまた上手く映像と噛み合っていて、これはこれでいいなぁ、と感じました。
今までの作品でもそうでしたが、音楽に映像を合わせるのが本当に上手いです。

映像に関しては言わずもがな。
実写取り込みからのCG変換技術は素晴らしいの一言で、東京の景色はかなりリアリティがありました。
この辺りは「言の葉の庭」と似たような感じで。
田舎の風景もやっばりきれいで、一瞬しか映らないような、蜘蛛の巣に雨粒がかかっているところとかもすごいですし、景色を見るためだけでももう1回観てもいいかな、くらいに思います。
キャラデザも回を重ねるごとによくなっていっていますし、映像に関しては文句の付け所がなかったです。


それでは、ここからネタバレありです。

伏線の素晴らしさについては前述しましたが、唯一残念だったのは、冒頭で現代の瀧と三葉がすれ違っているシーンがあったせいで、終盤で三葉が死んでしまうかどうかの山場シーンが、あぁ三葉は助かるんだな、とちょっと引いた視線で私が見ることになってしまったことでした。
冒頭で現代の姿を見せて、そこから過去に行って最後に答えを見せる、というやり方は「秒速5センチメートル」のときと同じで、多分結末が違うからこそ同じ手法にしたのだと思うのですが、ここはなくてもよかったかな、と。

ただ、冒頭に彗星が落ちてくるシーンがあって、それを瀧と三葉の両方が見ているように感じたために、話の中盤で実は瀧のいる時代と三葉のいる時代がずれている、ということに気付かなかったのはよかったです。
なので、いきなり過去の話から始めなかったことに意味はあったと思います。

新海誠作品におけるSF要素が入る話の場合、設定は結構ガバガバだったりして、「雲の向こう、約束の場所」などはもういろいろぶん投げた形になっていたので、それに比べたら今回は結構キッチリ説明している方だな、と感じて、これはこれでよかったです。
観終わった後、どうして瀧と三葉が入れ替わったの?(三葉と入れ替わる人として瀧が選ばれた理由)、とか、過去に彗星が落ちた場所にもう1回彗星が落ちるって確率的にあり得ないのでは?、みたいなことは、ちょっと考えはしても追及するほどではないかな、と。
これはこれでそういうもので、最後に瀧と三葉が出会ってハッピーエンドになったんだからそれでいいじゃないか、と。

どうも、興行的にもかなり成功しているようで、今までと比べものにならないくらい新海誠作品というものが世間に認知されるような感じがします。
極稀にテレビや雑誌で特集されるのではなく、普通に朝の情報番組とかいろんなところに出てきそうですし、いろいろ変わって来るのかなぁ、と。

何だか、「鋼の錬金術師」がアニメ化されて爆発的にヒットした時の雰囲気と似ている気がします。
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コメント 4

エミリー

お久しぶりです、エミリーです。
「最新号のお部屋」と「徒然日記(のお部屋)」を通じて感想を拝見させてもらっています。

『君の名は。』はアニメ(映画)化して正解の作品ですよね。
『鋼の錬金術師』がアニメ化されて爆発的にヒットした時の雰囲気と似ているのは、アニメ化に向いている作品だからこそだと思います。
ただ、『鋼の錬金術師』の実写化は……「正直、実写化しなくていい」と思う作品が増えることを思うと複雑な気持ちになります。

今回はお知らせしたい事があって書き込みました。
映画版では残念な出来(私を含む一部のファンにとっては一種の名作)だった宮部みゆき著の小説『模倣犯』がドラマ化されます、テレビ東京のスペシャルドラマとして。
前篇9月21日(水)、後篇9月22日(木・祝)の夜9時に放送するそうです。
原作を忠実に再現しているようなので、映画版で幻滅した思いを晴らす如く、見る価値はあります。
ちなみに私は、樋口めぐみが(可哀想な人物である事実はあっても)嫌いなのと、原作小説の後味悪いラストを思い出してしまうので、ドラマ版は見たくないと思っていますが、奈良さんのドラマ版『模倣犯』の感想は見てみたいと思っています。
自分勝手な事情が入っていてすいませんですが、返信をお願いします。
この辺で失礼します。
by エミリー (2016-09-19 14:04) 

minerva

お久しぶりです。

「君の名は。」は想像以上にブームが広がっていて、本当にどこまで行くんだろうか、というところも何となく「鋼の錬金術師」ブームの時と重なります。

「鋼の錬金術師」の実写映画は、現時点では観に行かないかな、と思っています。いろいろと裏切られそうで怖いので。
「黒執事」のときみたいに、地雷とわかっているけど水嶋ヒロさんがセバスチャンをやるなら、みたいに何かしら映画館まで行きたくなるような要素が今のところないというのもあり。

テレビドラマ版の「模倣犯」はひとまず録画してあります。
旦那も一緒に見たいと言っているので、時間を合わせて近日中には見ておきたいかな、と思っています。
感想などなどはメールでお送りしますね。

宮部みゆき作品ですごいと思うこのと1つに、「模倣犯」の樋口めぐみ、「理由」の小糸静子、「名もなき毒」の原田いずみのように、女性のどうしようもない悪の部分を固めたような人物を細かく描いているところ、というのがあります。
自分の近くにいたら絶対に嫌な人だけど、現実的にこういう人はいるよね、という。
なので、ドラマ版の「模倣犯」ではどこまで樋口めぐみを描き込んでくるのか、というのにも注目しています。
by minerva (2016-09-25 15:21) 

M1号

お久しぶりです。『君の名は。』私も見てきましたよ。
映像・音楽・物語の全てが素晴らしい映画だったことは言うまでもないですが、私が見て感じたのは「『名作』と呼ばれるゲームをフルコンプした後に感じるような、(正の意味での)飢餓感」ですね。
「もっと彼らの事を知りたい」「もっともっとこの世界に浸っていたい」と感じるような、関連書籍やサントラの視聴などで満腹になるどころか、一層飢餓感を感じてしまう感覚が「君の名は。」の余韻に残りすぎていて、ほとんどの事(それにはブラウザゲームなども含む)が色褪せてしまう現状です。
「ときめきメモリアル」「ToHeart」「Kanon」「Air」など、「名作」と呼ばれるゲームには「この世界観に浸っていたい」というプレイ後の(正の意味での)飢餓感がありましたが、それをリアルタイムで経験した世代と同じ感情を久々に味わえた気がします。
後、劇場版の中で消化不良な部分もいくつか見受けられましたが、それを補完するのには小説版「君の名は。」(角川文庫。娘さんと一緒に読むことを想定するのでしたら同じ内容で挿絵もついている角川つばさ文庫版がおすすめ)と説「君の名は。Another side:earthbound」(角川スニーカー文庫)を読むのがオススメです「。
前者は映画だけではわからなかったキャラの心情が書かれていますし、後者は三葉に関係する人々(三葉の中に入った瀧、テッシー(勅使河原)、四葉、俊樹(三葉の父))の視点から見た短編集です。後者の方が弱冠手に入りにくいですが、読んで損はさせません。
これらを読んだ上でもう一度映画を見ると、また違った捉え方ができるかと。

by M1号 (2016-10-03 23:06) 

minerva

お久しぶりです。

映画を観終わった後で、まだこの世界に浸っていたい、という感覚は確かに私にもありました。107分間飽きさせることのないように作ったというだけあって、終始前のめりになって観ていた感じでしたし。
もう1回観に行く時間は取れそうにないので、次はblue-rayでじっくり観ようかと思っています。

「君の名は。」に関しては、派生作品はまだ買っていません。
「秒速5センチメートル」までは、小説・コミックスと一通り買っていたのですが、映画内では語られなかったところとか映画のエンディング後の話とか、私の想像とちょっと食い違っているところもあって、これは映画だけにしておいた方がいいのかな、と思って買わなくなりました。
「秒速5センチメートル」の主人公が今どんな仕事をしているのか、みたいな映画だけだと汲み取りきれなかった情報がわかってよかったと思う部分もあったのですが、「雲の向こう、約束の場所」の後日談はちょっとショックな内容で。

ただ、監督自身は映画も小説も読んでほしいと言っているというインタビュー記事を読んだので、いずれ読んでみようかな、とも思っています。
by minerva (2016-10-14 16:59) 

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