So-net無料ブログ作成
検索選択

アルスラーン戦記・完結まで残り1巻における結末予想 [小説]

現在アニメ放映中の「アルスラーン戦記」。
アニメでは現在原作の第1部後半が描かれていて、おそらく第1部完結までは確実にアニメ化されると思われていますが、原作は第2部残り1巻、最終巻を残すのみというところまで来ています。
この作品に出会ったのはまだ私が高校生の時、「創竜伝」→「銀河英雄伝説」と田中芳樹作品に魅了されていたド真ん中の時期でした。
そして、この作品を初めて手にした時、既に原作は第1部が完結していて、第2部の9巻までは刊行されていました。第1部の段階で、「アルスラーン戦記は2部構成」「第1部は7巻、第2部は9巻」だと既に記されていて(記憶の中ではどちらも全7巻だったように思うのですが)、「銀河英雄伝説」のときもしっかりした構成でキッチリ10巻で終わらせているし、「アルスラーン戦記」も終わりがもう決まっているみたいだから、数年以内には完結するだろうなぁ、くらいに思っていました。
でも、ここからが本当に長くて、続刊が出るまで数年かかることなどザラ、昨年アニメ化したことでようやく完結まで見えてきた、という感じです。
第1部を読んだのがもう20年くらい前なので、おおよそのストーリーもほぼ忘れ去ってしまったため、アニメを見つついろいろ復習しているような感じです。


※ここから本作及び銀河英雄伝説のネタバレが多分に入ります。ご了承ください。

続きを読む


フルメタル・パニック!・完結 [小説]

※最初からネタバレ全開で行きます。


完結した長編小説の中で、かなり久しぶりに満足できた作品に出合えました。
最後の方はかなり刊行ペースも落ちてしまいましたが、待った甲斐あってかなりいい終わり方だったな、と。

この作品を読み始めたのは、確か5~6冊くらいしか出ていない時で、お勧めの小説は何かありますか?とここで呼びかけた時に教えてもらったように記憶しています。

それまで小説と言えばライトノベルも含めてシリアスなものしか読んだことがなかったので、コメディタッチのこの作品は私の中ではかなり新鮮でした。
小説でも読んでいて笑えるのだ、と知りました。

ただ、ほぼコメディタッチの短編に比べて、当初本編はあまり好きにはなれませんでした。
舞台は現代日本なのに、不可視にできる人型のロボット同士で戦ったり、心の強さを物理エネルギーに変換して戦ったり、科学的に進み過ぎていることに対してかなり違和感がありました。
序盤で「この世界は進み過ぎている」と登場人物が語るシーンがあることでかろうじて納得はしていたものの、ウィスパードとは何なのか?、という謎解きが出て来るまでは、この作品は短編の力で持っているな、くらいに思っていました。

ついでに、かなめがウィスパードとして覚醒した後も、かなり後半になるまで敵が本格的に攻めてこなかったのも、このまま作者は完結させるつもりないのかな?、とすら思っていました。
「踊るベリー・メリー・クリスマス」辺りまでは、ずっとそんな感想でした。


それが覆されたのが、ラスト3巻。
まず最初に出てきたウィスパードとは何なのか、という謎解き。
ウィスパードは未来から送られてきた知識を受信して、それを現代に利用しているということで、数百年後の知識を受信していたら、そりゃオーバーテクノロジーにもなるよな、と。
後にこれは数百年後からの知識ではなく、未来のかなめが過去に向けて知識を送っていて、それが何百回も繰り返された結果、この世界の文明になったのだというのがわかるわけですが、こちらの謎解きの方が更に納得させられるというのはすごいな、と素直に感じました。

また、終盤はそのオーバーテクノロジーによって変わってしまった世界を本来の姿に戻すのを阻止する、というちょっと間違えば話の方向が明後日の方に行ってしまいそうなのを上手くまとめていて、その辺りもまたすごいな、と。
並行世界とか分岐未来とか、そういったものを観測できるとかまで話が広がってしまうとおかしなことになったと思うのですが、そういうものは存在するかもしれないけど観測することはできないし、世界が本来の姿になったとしてもそれがおかしいと感じることはない、というところに留めておいたのは本当に上手いな、と感じました。
もし私がこういう話を書いたとしたら、ここですごく風呂敷広げてしまうと思いましたし。

で、終盤で活きてくるのが序盤の世界観設定。
ウィスパードが生まれるまでは現実の世界とほぼ同じ歴史を辿っていたのが、ウィスパードが生まれたことで歴史が変わってしまっている、という。
例えば、この作品の世界では米ソの冷戦は終わっていなかったり、ソビエトも崩壊してなかったり、中国が南北に分断していたり。
この作品の世界では並行世界を観測することはできないけど、現実世界がある意味この世界からすると並行世界でもあるわけで、その辺りちゃんと最初から考えられていたのだろうな、と。
中盤までは行き当たりばったりの話になっているのかとも思っていましたが、全くそんなことはなく。
この辺りがすごく満足できた部分でした。

最後に唯一気になったところは、最後の戦い寸前で宗介に対して、

・宗介は平和な世界で暮らすべき人間だった
・宗介は戦いに向いてない
・宗介自身、ASの操縦に関しても才能があったわけではない

などなど、宗介は本来戦いの中にいるべき人じゃない、という描写はちょっと取ってつけたような感じがしてしまいました。
それまで宗介はASの操縦は天才的ってイメージを持っていたので、違和感がありました。
まぁ、宗介は唯一アーバレストやレーバテインを操縦できたというだけで、ASの操縦が天才的ということではなかったわけで、私の中でそういうイメージがあったから違和感が出ただけなのですが。

今後は短編が出るかもしれないとのことで、それにはちょっと期待しています。
久しぶりに楽しい話を読んでみたいと思っていたところですし。

宇宙皇子の話 [小説]

このブログで記事を書いた時からずっと定期的にアクセスがあるのが「風の大陸」の話です。
ブームがピークだった時にネットが普及していなかったせいか、最後まで追い続けた人がそこまで多くないせいか、ネットでの感想はそこまで多く存在しないので、定期的にアクセスがあるようです。
それと似たような作品としてふと思い出したのが「宇宙皇子」だったので、今回は宇宙皇子について書きたいと思います。

※あまりよいことは書いていないので、ファンの方は閲覧注意です。 また、最初からネタバレ全開で行きます。


宇宙皇子は最終的に全48巻となった長編で、地上編、天上編、妖夢編、煉獄編、黎明編(煉獄編まで全10巻、黎明編のみ全8巻)とあり、ブームのピークは天上編のときだったと思うのですが、私自身この作品を読み始めたのは煉獄編の3巻が発売された頃でした。
天上編の途中までは劇場版が制作されたり、OVAが制作されたりして、当時としてはかなりの勢いがあった作品だったように思います。
私自身この作品を知ったのは確かテレビで劇場版が放映されたことでしたし。
そのときは登場人物のこととかまるで知らなかったので、話自体何が何やら……だったのですが、高校の図書館にこの作品の地上編・天上編があり、借りて読んでみました。

で、この作品、確かに天上編までは面白いと感じていました。
話の進みはすごく遅いのですが、この作品の時代背景が飛鳥~平安時代初期くらいまでだったので、当時個人的に古代の話が好きだったこともあり。
また、天上編で各務が帝釈天にさらわれて、皇子が助けるためにあれやこれやがんばる辺りは、続きが気になって仕方なかったものです。
劇場版で描かれていたのもこの辺りで、今更ながらに思えば、劇場版が制作された理由もよくわかります。

で、天上編を読み終わっても続きが気になったもので、図書館で妖夢編以降を入れて欲しいとリクエストしたら本当に入れてくれて、誰よりも早く借りて読んだのは良い思い出です。
最終的に図書館では煉獄編の8巻くらいまで読んだ気がします。
受験生で小説なんか読んでいる場合ではなかったときも、宇宙皇子だけは読んでいました。

しかし、この作品は妖夢編以降大失速。
妖夢編はひたすら歴史を追っていくだけ。長岡京とか平城京への遷都や薬子の変などなど描かれていたのですが、読んでいるこちらとしては史実を知っているので、結末はわかっているわけです。言わば、犯人が分かっている推理小説を読んでいるような感じ。
皇子や各務が歴史にも影響を与えていたんだよ、と言われても、何だか違うような……と、ずっと思っていました。
地上編で皇子が小角から、お前の名前は歴史に残らないけど確かに歴史に影響を与えたんだよ、っていう感じのことを言うシーンがあるのですが、そのときは説得力がそれなりにあると思っていたのに、このときにはそれが消えていました。
地上編では歴史を追うだけではなくて、皇子と各務が沖縄行ったり、皇子がなよ竹と出会ったりしていろいろとイベントがあったのに、妖夢編はほぼ歴史を追うだけだったので、私の中の好感度はかなり下がっていました。
一応、皇子や各務たちが出世して直属の部下ができたりして、その子たちとの話もあったわけですが、なよ竹などの話に比べたらそこまで面白いわけでもなく。

でも、まだ諦めてもいませんでした。
妖夢編は元々描かれる予定のない話で、話の厚みを増すために描かれたとのことだったので、煉獄編に入れば面白さが復活するだろう、と思っていました。
天上編は天国を旅する話で、煉獄編は地獄を旅する話。
天上編が面白かったのだから、煉獄編は大丈夫!

という期待も、煉獄編でもろくも崩れ去りました。
天上編は最終的に皇子の本当の父親に会う、という目的があったのですが、煉獄編ではそういう話もなく、しかも7巻くらいで地獄から地上に戻ってきてしまって、それはもう煉獄編ではないのでは……と。
また、別作品「天上の虹」の主人公である持統天皇が、この煉獄編で地獄に落とされていることが判明して、天上の虹でかなり持統天皇に対して私が好感を持っていたこともあり、宇宙皇子の評価は私の中でどんどん下がっていきました。
確かに、この作品では持統天皇が息子を天皇にするために追い落とした大津皇子をかなり良い人だったと描いていて、大津皇子は死後天上界にいたりしてかなり厚遇していたので、持統天皇が地獄にいるっていうのもわからないでもないですが……むしろ一般的な史実を見たらこちらの方が正しいとは思うのですが……本当に個人的に納得できなくて。

それで最後の黎明編に入るわけです。
この話は、小角から独立した皇子や各務が、差別のない流民王国を作って、そこで起きる様々な問題に対処していく、という話でした。
流民王国という構想自体妖夢編の辺りから入っていて、皇子や各務は当時戸籍を持っていない最下層の身分だったということもあり、貴族とか平民とかそんなの関係ない国を作ろう、と。

その構想自体決して悪いとは思わなかったのですが、これが最後かなりグダグダで終わってしまっていました。
流民王国は天上界の神々からも認められて、その証拠として大量の瑠璃が空から降ってきたりしたのですが、皇子は元々天上界の神の子だから天上界に帰らなければならなくて、沖縄で永遠の命を手に入れた各務は仏になるためにやっぱり地上を離れないといけない、となり。
しかも、神になったり仏になったりしたら地上での記憶はすべて無くす、と。
黎明編の後半でようやく皇子と各務は結ばれるのに、最後は2人とも地上から消えて、その後は別々で、最終的には流民王国も皇子と各務というリーダーを失って自然崩壊……

結局、何だったんだろう?
と思ってしまったのです。
差別のない流民王国というのが、一時期古代日本に存在したということに意味がある、とはどうしても思えなかったです。
流民王国を作って、そこでみんな仲良く暮らしました、で終わるわけはないとは思っていたのですが、これだけ長く続いたのだからもう少し救いのある終わり方だったらなぁ、と。


で、この作品本当は全50巻だったところ、最後の7・8、9・10巻が合本扱いで全48巻となりました。
煉獄編までは新書版だったのが、黎明編からは文庫版となり、最後の方はかなり人気も落ちていたのだと思います。
また、黎明編には地上編や天上編からの引用文章がかなりあったのですが、そこを読むと文章自体が面白いと感じることもあって、最後は文章力も落ちていたのかな、と感じる部分もありました。
漫画で言うなら、最後は成長しすぎて変な癖がついてしまったというか、そんな感じでしょうか。

ダブルブリッド・完結 [小説]

雑誌の感想がちょっと間に合わなかったので、ストックしていたものの中から小説の感想を。
明日は多分ゼロサムの感想が更新できるはず。


ライトノベルはそこまで数を読んでいる方ではないですが、長編になると徐々に刊行ペースが遅くなって、あわやフェードアウトしそうになる、もしくは未完のままフェードアウトしてしまう作品が多いように思います。
たまたま私が買っているものがそうなのかもしれませんが、ダブルブリッドもあわやフェードアウトしそうになった作品でした。

最終巻とその前の巻の間が4年半ということもあって、忘れかけている設定がいくつかありました。
浦木と飯田の区別がつかなかった、片倉晃って誰だっけ?、Ωサーキットってなんだっけ?、という感じで。
最初から読み返せばいい話ではあるのですが、9巻分読み返すのも辛いのでそのまま最終巻を読みました。

とりあえず、ネタバレのない感想から。
9巻発売時点で、次巻で完結する、と言われていたものの、無理矢理終わらせた感じが強かったな、というのが読み終わってからの第一印象でした。
中ボスと思っていた人がラスボス扱いで、ラスボスはいきなりいなくなってしまう展開で、一応いろいろ決着を付けて終わっていたけど、拍子抜けだった感じが否めませんでした。

長期連載作品でままあることなのですが、全10巻の場合だと序盤の3巻くらいまでは結構面白くて、そこから中だるみな展開の遅い話が始まって、最後は尻すぼみで終了……という典型だったような気がします。
漫画化された頃が思えば一番面白かった時期かもしれません。

では、ここからネタバレありの感想です。
ちょっと黒いことが書いてあるので、気にする方はスルーでお願いします。


続きを読む


名探偵に薔薇を・感想 [小説]

たまの平日更新。小説の感想です。

「名探偵に薔薇を」はスパイラルの原作者である城平京さんの推理小説です。
数年前に「もう読まないから」と友人から譲り受けたものを、今更ながら読んでみました。

今まで手を付けなかったのは、スパイラルの初期の頃は本当に絵だけの漫画だと思っていて、トリックも推理も偶然に上に成り立っているようなものが多くて、これ本当に推理小説が書ける人が原作なの?、と思っていたとこもがあったためで、とんでもない駄作を読むことになるんじゃないかという不安があったせいです。
でも、読んでみないことには始まらないので読んでみました。

元々は第2部の「毒杯パズル」のみの作品だったものを、第1部の「メルヘン小人地獄」を書き加えて1冊の本になったという作品。普通に最初から読んでみました。

ネタバレが多すぎるので、ちょっと隠します。
ちなみに、あまりいいことは書いていないので、嫌いな方はスルーでお願いします。

続きを読む


でたまか・完結 [小説]

※今回の日記はどす黒くないです。ご安心ください。(やや批判は入りますが)

この作品はコンスタントに続編が発売されて、最後まで非常に読みやすい環境で読むことが出来た作品でした。
作品を買い始めたのが第2部の2巻が出たばかりくらいの頃だったのですが、第1部を読む限りだと、どうしても「貧相な銀河英雄伝説」に見えてしまって、あまり馴染むことができませんでした。
結末がわりと意外だったのでその場で読むのを止めることはなかったのですが、もし第1部が大団円だったら、続きは読んでいなかったかもしれません。

特に気になっていたのが主人公・マイドのライバルとして出てくるアリクレスト。
見た目が銀河英雄伝説の主人公・ラインハルトそっくりなんです。
作者には全くそういうつもりがなくても、ビジュアルが似ていることもあって、銀河英雄伝説を意識していて、ラインハルトあえてを生まれながらにして大きな権力を持っているバカな貴族として出しているのかな、と無意識に勘ぐってしまうところがありました。

その気持ちは第2部になっても続いていて、つまらなくはないけどこのまま読み続けてもいいことあるのかなぁ、というレベルになっていました。
詳細はネタバレのところで語りますが、とにかくアリクレストが気に入らなかったから読みたくない、という思いが強かったです。

でも、第3部は言葉も通じない宇宙人・ザナックスと戦う話になって、以後はわりと面白く読むことが出来ました。
これだけ宇宙人と真面目に戦う話(褒め言葉)は今まで読んだことがなかったので、読んでいて新鮮でした。
ウェストウィックIIの話など、ちょっと表現がくどいな、と思うところはありましたが、悪くない終わり方で、読後感もそれなりによかったです。


以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む


倒凶十将伝・完結 [小説]

WORD・ガンガンパワード・ガンガンWINGの感想は月曜日更新予定です。

※本日の日記はまたどす黒い部分があるので、嫌いな方は見ない方がよいかと思います。
「倒凶十将伝」のファンだという方は特に。
ちなみに、「風の大陸」よりどす黒いです。

この作品も「風の大陸」同様、最終巻が最近発売された作品です。
最終巻が出るまで5年くらい待ちましたが、これだけ発売期間が開くと、いくらなんでも過去の話を忘れます。
でも、ぶっちゃけこの作品が面白いと思ったことはただの1度もなく、いまさら最初から読み直す気力もなかったので、おぼろげな記憶のみで最終巻を読み終えました。

思い返せば、Gファンタジーで漫画版の連載が始まって、挿絵が結賀さとるさんだし、OVAも出ていたりするから相当面白いんだろうな、と思って読み始めた作品でした。
でもふたを開けてみると、ただのキャラ小説でした。
小説を絵で買っちゃいけない、というのを久しぶりに思い知らされた作品でした。

いろいろ設定があるのですが、突き詰めるとキャラだけで動いてるなぁ、というのに行き着きました。
そのキャラに関しても、誰を見てもムカつく、という最悪の状態でした。
誰か1人でもお気に入りがいれば違ったのでしょうが。
結賀さんが描いた漫画版はわりと読める作品だったりしたのですが……

最後の方は結賀さんの挿絵も表紙のみになってしまって、最終巻は読み終えるまでが結構苦痛でした。

以下、ネタバレありの感想です。
こちらも基本的にどす黒いと思うので、気になる方は読まないことをお勧めします。

続きを読む


風の大陸・完結 [小説]

※本日の日記はどす黒い部分があるので、嫌いな方は見ない方がよいかと思います。
「風の大陸」のファンだという方は特に。

 

足掛け10年読んでいた「風の大陸」がこのほど完結して、最終巻を先ほど読み終わりました。
ここまで来るのが本っっっっっっっっっ当に長くて、読み終わってまず思ったのが、
「もうこの本の続きを買わなくていい&読まなくていいんだ。」
でした。

ゲームはよっぽどのことがない限りエンディングを見てから評価する、漫画は少なくともお金を出して買ったものに対して評価する、というのと同列にある自分の中の定義に、続きものの小説・漫画を買い始めたら何があっても最終巻まで買う、というのがあります。
で、風の大陸に関してはそれが裏目に出た作品の代表格でした。

以前ブログ形式にする前の日記で書きましたが、この作品は少なくとも太陽帝国編に入るまではすごく面白いと思っていました。文庫にすると9巻くらいまでです。
でも、ここからが長かった。
太陽帝国編は実に文庫で15巻。その2/3はなくてもいいだろう、というエピソード。
「一定の人気を確立してしまうといくらでも話を長く出来る特権」がこれでもか、というほど発動していました。
作者はキャラが勝手に動いているからそれを追っていくだけ、と書いていましたが、ある程度作者でキャラの尻をたたかないといつまでたっても終わらないのでは、と常々思っていました。

その後、さすがに人気の低迷と長すぎる話に待ったがかかったのか、ローダビア編は文庫にして3冊(最終巻が厚いので4冊分くらい)で完結まで持っていっていて、これはかなりの駆け足展開でした。
太陽帝国編が5巻、ローダビア編も5巻くらいだったら、まだこの作品を好きでいられたかも、と思っています。

でもまあ、終わり方は悪くなかったです。
置き去りのままの伏線もありましたが、一応ある程度の伏線は回収していましたし、それなりに納得できる終わり方でした。
本当、これをせめて5年前に読めていたら……と思えて仕方ありません。

以下、ネタバレありの感想です。
この下は更にどす黒いので、この時点で我慢ならないと思った方は読まないことをお勧めします。

続きを読む